高校1年暁の星のみなさん、そして全校のみなさん、清泉祭お疲れさまでした。高校1年暁の星の「宇宙迷路（めいず）」に足を運んでくださったみなさん、ありがとうございました。

今日はある夢をもった高校生の話を紹介します。軽い会話のなかでは簡単に否定されてしまいそうな夢、その世界をよく知っている人に聞かれたら笑われてしまいそうな夢、でも私たちはそれすら乗り越え、実現する為の努力を継続することができます。純粋に思い、進むことができます。

高校3年生のM君の夢はジャズプレーヤーになること。ある出来事がきっかけでこれまでやったことのない楽器を毎日毎日必死で練習しています。それを見た友人はあるとき彼に問いかけます。「音楽のことは分からないけど、あーいうのは才能の世界でしょ。そういう世界で『勝てる』っていう君の根拠を教えてよ。」M君は言います。「そういうのはつくるんだ。毎日毎日、自分でつくるんだよ。」と。「どうやって？」友人はまた、聞きます。すると彼は「今やってみせるね」といってつぶやきます。

ジャズプレーヤーに、なる。
世界一のジャズプレーヤーになる。
世界一のジャズプレーヤーになる。
世界一のジャズプレーヤーになる。

世界一の、ジャズプレーヤーになる。
世界一の、ジャズプレーヤーになる。
世界一の、ジャズプレーヤーになる。
世界一の、ジャズプレーヤーになる。
世界一の、ジャズプレーヤーになる。
僕は、世界一のジャズプレーヤーになる。

周りにいた友人はM君ならなれそうな気がしてしまう。自分だけじゃなく、周りの人をもそんな気にさせることができるほどの強い思い。口に出してみましょう。夢は口に出して心を込めて唱えるだけで近づくのです。

私たちの唱える朝の祈りも同じですね。今日大事にしたいことをゆっくり、気持ちをこめてとなえることでからだに浸透させる。その意識が行動にかわっていきます。
　

最後に宇宙に関わる単語を紹介したいと思います。

Blue Giant。

あまりに高温のために赤を通り越して青く光る大きな恒星（ほし）のことです。あなたたちには赤を通り越して青く光るほど、熱をもった星になってほしいと思います。夢を、大切に。

（6月18日、放送朝礼より。
　　　写真：blue giant（青色巨星）の一つ、ケンタウルス座ベータ星）