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清泉日記

201302.08

No28「冬なのに水泳の話を」

 立春を過ぎたといえども、まだまだ冬本番の趣ですが、今日は気分は夏のお話を。今週の中学生のあるクラスの学級通信の言葉をご紹介します。


20130207_1000.jpg 一生懸命やっているのに、なかなかうまくいかないことってありますよね。例えば、まったく泳げない人が、「50メートルプールを泳げるようになりたい」という目標を持ったとします。がんばって10メートル泳げるようになった。さらにがんばって25メートル泳げるようになった。それからもがんばり続けているのに、なかなか50メートル泳げるようになれない。いつも同じ40メートルあたりで足をついてしまう。そういう状態を「壁にぶつかった」と言います。でも大丈夫!壁は必ず乗り越えられます。

 しかし、なんとなく「泳げればいいや」と思っているだけだったら、10メートルだけでも泳げればいいのだから、壁にぶつかることはありません。でも、それで残るのは、なんとなく泳げたという結果だけです。泳ぎだけでなく、どんなことでも、なんとなくやっていることは、壁にぶつかることはありません。だけど残るのは、いつも「なんとなくの結果」だけです。「なんとなくの結果」には、うれしさもくやしさもありませんよね。そんな人生を送ったとして、みなさんはおもしろいでしょうか?

 真剣に一生懸命やっているのに、なかなか壁が越えられなくて、眠れなくなるほどくやしい!それでもがんばって壁を乗り越えることができれば、飛び上るほどうれしい!私は、眠れなくなるほどくやしい、飛び上るほどうれしいと感じる人生のほうが、おもしろいと思っています。

 壁にぶつかったとき、あきらめたらそこまでです。真剣に取り組めば、壁にぶつかったとしても、必ず道は開けてくるはずです。あきらめて、壁に背中を向けるのではなく、「乗り越えるんだ!」「たたきこわすんだ!」と、前を向くのです。

 もし今、壁にぶつかっている人がいたら、自分ができることから達成していきましょう。大きな目標達成はそのあとについてきます。例えば、40メートルは泳げるのに、どうしてもそれ以上、長い距離を泳げないときは、基本的な泳ぎ方が間違っているのかもしれません。そういうときは、正しいフォームを身につけることから始めてみましょう。フォームは正しいのに足をついてしまうのは、気持ちが原因かもしれません。だったら、最初の目標を泳げる距離プラス10メートルにしてみたらどうでしょう。「残りあと10メートル」という気持ちに切り替えるのです。自分にできる小さな目標を達成するたびに、「もう少しだ!必ず乗り越えられる!」と自分に言い聞かせながら、自分にできる次の目標に向かっていってください。あわてなくても大丈夫です。一歩ずつ、一歩ずつ、目標に近づいていけばいいのです。

 もうひとつ、壁にぶつかったときは、思い浮かぶ「プラスの言葉」と「マイナスの言葉」を書き出してみてください。プラスの言葉は「できる」「大丈夫」など。マイナスの言葉は「もうダメ」「ムリ」など。どちらの言葉が多くなるか確かめてみましょう。壁にぶつかっているときは、マイナスの言葉ばかり使っているものです。意識してマイナスの言葉は使わないようにしましょう。そうすれば、正しい方向でがんばれるはずです。学年末考査まで、残り一カ月をきりました。自分が納得のいく結果が出せるよう、テスト勉強という壁に立ち向かってください。


20130207_2000.jpg 前向きに、積極的に、その場、その場で目的意識をもって。流されずに。「気分はもう夏」でいきましょう。では、皆様、ご自愛ください。(写真:中学校3学期始業式)<担当:広報部_N>

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