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校長講話

202105.17

校長講話_NO.183「『心の歌』の表紙の絵」

 今、皆さんの机の上には『心のうた』が置かれています。今朝は『心のうた』の表紙の左下に描かれている絵についてお話します。

 皆さんはこの絵に描かれ建物が何かわかりますか。屋根の上に十字架が見えますね。教会でしょうか。これは以前本校にあった御聖堂です。御聖堂、音楽室、図書館などのある今のマリア館は、およそ20年前、2002年の2月に建てられました。それ以前には、今マリア館の立っている場所に、北から御聖堂、音楽室、小講堂と3つの独立した建物が並んでいました。小講堂は主に剣道部が練習に使っていました。それらの3つの建物を取り壊し、新しいマリア館が建てられたのです。

 この絵の御聖堂の入り口近くにある木は桜の木です。入口の扉の上にちょっと見にくいですが丸い窓が描かれています。このバラ窓はスペインから持ってきた貴重なもので、現在の御聖堂入口の上に移されました。またこの旧い御聖堂にはきれいなシャンデリアやステンドグラスがありました。上田駅から歩いて5分足らずの所に「祥園」というホテルがありますが、そこの女将さんは本校の卒業生で、それらのシャンデリアとステンドグラスを引き取って下さいました。現在、ホテルの中に取り付けられています。機会があったら、祥園を訪ねてみて下さい。きっと、中を見せて下さることでしょう。

 今日、マリア館に行ったら、是非、御聖堂入口のバラ窓を見上げてみて下さい。創立以来本校の歴史を見続けてきたバラ窓です。

 さて、この絵を描いたのは本校にお勤めになっていた数学科の小林邦夫先生です。今もお元気でいらっしゃいます。私は新米教師の頃、小林先生に色々なことを教えて頂きました。小林先生のことで今でも一つ、鮮明に覚えていることがあります。毎月、決まったある日、先生の職員室のお机の上に岩波新書が数冊置かれていました。小林先生は、毎月発売される岩波新書を全てお買いになっていました。そのことについて直接先生とお話をしたことはありませんが、私はそこに小林先生の教師としての姿勢のようなものを見たように思います。

 小林先生の絵が今も『心のうた』の表紙にあることを嬉しく思います。

スズラン.jpg

スズラン(本校職員玄関脇にて 5月14日撮影)

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