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清泉日記

202307.28

No.519 語学研修レポート(カナダ)

今年度3月に実施予定のカナダ語学研修の説明会が、7月14日に行われました。昨年度初めて実施された同研修に随行した本校教員の、研修レポートをぜひお読みください。

 

「カナダ・バンクーバー島での語学研修を終えて」

 コロナウイルスの蔓延により直前に中止になった2019年以来、実に3年ぶりの海外語学研修がカナダにて実施されました。2023310日~31日の22日間、参加した生徒は高校1年生を中心に、中学3年次のオーストラリア研修が叶わなかった高校1・2年の一貫生も含め、希望者22名で行ってまいりました。生徒もそうですが、現地のホストファミリーの方々もまだ不安が残る中で、日本人グループを3週間も受け入れてくれたこと、それだけホストファミリーが温かく協力的であることを実感する日々でした。

 滞在地はバンクーバー島のダンカンという町。まだ雪の残る山々と、物語の中の風景のような湖、針葉樹が広がる自然豊かな街並みは、長野の軽井沢と少し似ていました。水は日本と同じ軟水で水道から直接飲めるほど、気候は長野と同じか少し寒いくらいで、人々の気質もおだやかでフレンドリー、移民を多く受け入れている国なので人種差別がまったくなく、地元のスーパーも新鮮な食材と国際色豊かな商品が並び、とても居心地の良い町であると肌で感じることができました。

 ホストファミリーの皆さんは、生徒をわが子のように(もしくは孫のように)かわいがってくれました。朝夕の送り迎え、サンドイッチやおやつなどランチの用意、滞在中に週末が3回あるため、トレイルと呼ばれる山歩きや、ビクトリアやシュメイナスといった町の観光など、計画をして連れ出してくれました。夜には映画を見たりゲームをしたり、風邪ぎみの生徒にはどんな対応をしたらよいかと、心配して私に電話をくれるご家庭もありました。

 生徒たちを受け入れてくれたのはホストファミリーだけではありません。毎日の授業を担当してくださった現地の先生と、春休みを返上して本校生4~5人のグループに一人ずつついてくれた7人の現地の高校生たち。この7人の「バディ」は、授業を一緒に受けて英語をサポートしてくれただけでなく、半日観光でもグループごとに案内してくれ、森林散策では自然の楽しみ方を示し、買い物の仕方や流行りのものを生徒たちに教えてくれました。少人数グループのため本校生も英語で話しかけやすく、日本人同士でも英語でできる限り会話をしている姿を見かけ、同世代からたくさんの刺激を受けているのがわかりました。毎日日記を提出してもらっていたのですが、すべて英語で書く生徒も日に日に増えていきました。

 生徒たちは英語学習と異文化体験という研修の目的以上に、カナダの地で本当にたくさんの愛情をかけてもらったと思います。現地コーディネーターが計画してくれたプログラムからもそれは感じられ、ヨガでリラックスしたりボーリングやミニゴルフで大はしゃぎしたり、さよならパーティも無理なく準備できる範囲でアットホームな雰囲気の中で行われ、とてもありがたく思いました。生徒たちも日本文化の紹介やおもてなしを英語で精一杯披露し、出発の朝には涙涙のお別れに。今回の研修で、自立した3週間にしようと出発前に呼びかけた私でしたが、すべての場面において生徒たちはとても自立していたと思います。またバンクーバー島の風土が日本人に、とくに長野県人に合っていたとも思います。いずれにしても大満足のカナダ語学研修、無事に行ってくることができました。ただいま日本!

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