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清泉メッセージ

201307.02

No6「実は小さくない『小さなこと』」

6JPG.JPG私達人間にとって、自分を変えるということは大変難しいことです。初心を忘れたり、決意して物事に取り組んでも、3日坊主に終わったり、誰しも苦い経験があるのではないでしょうか。私自身非常に意志薄弱で、しかもあきっぽいので、いろいろな物事について継続的に取り組むことが苦手です。変わろう!と決意しても何度となく断念してきました。ただし、その分、いつも「自分を変える」ということについての模索をしています。変わることはできていないけれども、変わろうと決意することは続いているのかもしれません…。

そのような私が、大学時代に出会った本の中に興味深いことが書かれていました。現在手元にないため、出典や引用はできませんが、次のような内容です。その著者の考えによると、変化するために大切なことは「小さなこと」から始めることだそうです。「小さなこと」を徹底してやりきることが大切だというのです。なぜなら、物事を始めるときに、一番大変なのは、最初だというのです。言われてみると、当たり前のようですが、意外と気づいていない部分かもしれません。例えば自転車に乗れるようになったときのことを思い出してみてください。一番大変で、努力しているのは、実は乗れるようになるまでです。私達が自転車に乗れるようになるためには、何回も転んで、何回も痛い思いをします。最初が一番苦しいのです。一度乗れるようになると、どんな遠くへも楽に行くことができるようになるのです。だから、実は自転車を軽快に乗り回す大人以上に、乗れるように練習している子どもは頑張っているのです。

そして、それは私達の生活にあてはめることができます。運動でも勉強でも、継続して行う習慣がある人以上に、これから何かを始めようとする人には負荷がかかると言えるのです。そして、習慣になってしまうと、今度はそれをやめる方が難しいのです。仮に歯磨きという習慣を、やめようと決意しても、おそらく3日と続かないでしょう。その本に書いてあったことは、人が、変化しようとするとき、それがどんなに「小さなこと」に思えたとしても、その「小さなこと」を大切にしなさいという教えでした。「こんなことしても意味がないんじゃないか」「やっぱり無理なんじゃないか」そんな思いが、実は私達の変化を妨げているそうです。

その本に出会ったとき、高校時代の優秀な友人の言葉を思い出しました。私が勉強について悩んでいたときに、彼は自論を教えてくれました。「とにかく机について勉強を始めることが一番大変だ。始めてしまえば、90%は終わったようなものだ。」きっと彼は高校生の時に、始めることが一番大変だと気づいていたのでしょう。皆さんも、もし変化する必要を感じるならば、「小さなこと」を徹底してやってみてはいかかでしょうか。 (『学級だより』より)

(写真と本文は関係ありません。)

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