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清泉メッセージ

201607.07

No103「私の母校、熊本信愛女学院」

a00822-1.jpg私は、5月の連休で別府から九州に入り、熊本に立ち寄って長崎に里帰りする計画を立てていましたが、その2週間前、同じルートで熊本地震が起き、取りやめることにしました。

私の母校はミッションスクールの熊本信愛女学院中学・高校です。教室の窓から眺める熊本城はとても美しく、癒しでもありました。テレビに、壊れた家々や熊本城が映し出された時、真っ先に脳裏をよぎったのは母校のことでした。体育館は使用不可能になりましたが、耐震工事のおかげで本館は無事で、地域の避難所になったそうです。授業再開は3週間後とのことでした。

熊本に立ち寄る目的は、養護施設で働いている友人のシスターに数十年ぶりに会うことでした。彼女は、様々な事情で親と一緒に住めない子ども達のお世話をしています。電話で聞いたところでは、夜の9時と夜中の1時に6強の地震に見舞われたそうです。70人が朝まで車の中で、その後3日間はテントと車に分かれて外で寝たそうです。今でも夜眠れず、登校できない子どももいるそうです。

友人の話の中で、印象に残ったことが2つあります。1つは、自分も怖い思いをしているだろうに、何人かの幼い子どもが、「お母さんは大丈夫かな?」と気遣ったそうです。離れていても、親は子を思い、子は親を慕う。ふだん口にしなくても、親子は根っこの部分で深く繋がっているのですね。2つ目は、「1つのできごとでも、受けとめ上手になること」という言葉です。マイナスを恵みととらえ、プラスに受けとめる。確かに健康で学校に通える、今日安心して眠れる。数えれば幸せはたくさん見つかります。

皆さんは、あと2週間で夏休みに入ります。それぞれの立場で、やるべき事ややりたい事に真剣に取り組んで下さい。今日はながらえても、明日何が起こるかわかりません。家族と家族の平和のために私に何ができるかを考え、家族を見つめる時間にして下さい。最後に、母校のために寄付して下さった校友会と生徒の皆さんに、この場を借りてお礼を申しあげます。 

(2016年7月7日、放送朝礼より。 写真出典:http://www.chu-shigaku.com/photo/outline/a00822-1.jpg)

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