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校長講話

202009.23

校長講話_NO.156「木島平村の『宣言』」

 今朝は久しぶりに新型コロナウイルスのことをお話しします。私は、一月ほど前の8月18日の放送による始業式で、皆さんに、日本赤十字社の出したメッセージについてお話ししました。覚えていらっしゃるでしょうか。その時、次の様に話しました。

「日本赤十字社は、新型コロナウイルスは3つの「感染症」の顔を持っていて、この3つの顔が「負のスパイラル」としてつながらないようにしないといけないと言っています。

 あらためて「3つの感染症の顔」がどんな顔なのか、復習してみましょう。一つ目の感染症は、病気そのものです。二つ目の感染症は、自分の気持ちに関わるもので、「不安と恐れ」です。三つ目の感染症は、周りの人への気持ちに関わるもので、「嫌悪、偏見、差別」です。

 この3つのものへの感染から私たちは身を守らなければなりません。この3つの感染症の顔の中で、特に流行が激しいと思われるものが、3番目の感染症「嫌悪、偏見、差別」ではないかと私は思います。感染者が出てしまったお店に嫌がらせをする、どんな事情があるか分からずに県外の車というだけで偏見の目を向ける、私たちの社会を支えて下さっている医療従事者の方たちに心ない発言をする、など、「嫌悪、偏見、差別」に関わる出来事は度々、新聞、テレビで報じられます。

 現在も、日本赤十字社の指摘した「嫌悪、差別、偏見」は残念ながらなくなっていません。この3番目の感染症を防ぐために、木島平村が、「木島平村新型コロナウイルスに関する人権侵害を防ぐ宣言」を出しました。木島平村のホームページにアップされていますので、是非見て頂きたいと思います。日台(ひだい)村長は動画で「宣言」を読み上げ、次の様に語っています。

「誰でも感染する可能性があり、感染者は非難される対象ではありません。『自分が感染したら…』と考えた時に『他の人からされたら嫌だと思うことは、自分はしない』という気持ちを持ちましょう。」

本当に立派な村だと思います。今年の5月、休校中に会議で訪れた木島平村の美しいたたずまいを思い起こしています。私たちの学校も、木島平村のようでありたいと思います。

紅葉始まる.jpg

学校前の木々の葉も色づき始めました。(2020年9月23日)

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