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校長講話

201611.30

校長講話_64「お二人の難民の方をお迎えして」

IMG_9361.JPG 先週の24日、木曜日に3人のお客様を本校にお迎えしました。お一人は、アフリカのエリトリア、紅海に面した国です、から日本に来た男性のDさん、お一人は、エリトリアの下に位置するエチオピアから来た女性のHさん、さらに修道院にいらっしゃるシスター高田の友人で、日本への難民受け入れのボランティアを行っているSさんの3人です。シスター高田も難民受け入れのボランティアをなさっています。

 エリトリアから来たDさんは、日本政府により難民の認定を受け、現在は早稲田大学の大学院で学んでいます。ただし、学費の支援は受けられないので、学費は自分でアルバイトをして稼がなければなりません。エチオピアから来たHさんは、今、難民の認定を申請中です。日本で難民の認定を受けるのは簡単なことではなく、認定が下りるのに何年か待つ、というのは、珍しいことではないようです。

 難民とは、何らかの事情で、自分の国を離れざるを得なかった人々です。シリア難民や、アフリカからの難民のことは、皆さんもニュースで目にしたことがあると思います。

 2014年には世界で6000万人の人が難民として故郷を離れることを余儀なくされたと言います。日本への難民申請も年々増えていて、昨年は7567人の難民申請があり、日本で難民認定制度が発足した1982年以来、最も多くの申請がありました。

 3人のお客様がいらした日は、皆さんのテストの初日で、授業を見て頂くことは出来ませんでしたが、校舎内をご案内しました。当日は、例年より早く雪が降り、長野の町はきれいに雪化粧をしました。アフリカが故郷のお二人は、学校の窓から見える冬の景色を沢山写真に撮り、「きれいだ、きれいだ。」ととても喜んで下さいました。

 難民の人たちは行動地域が限定されているので、自由に国内を旅行することには規制があるそうです。今回の長野訪問も事前に許可を取ったとのことです。

短い時間でしたが、3人の方とお話をして、私自身、いかに難民について知らないかを、痛感させられました。

 難民のお二人は、今度は是非、皆さんの授業のある日に本校を訪れたいとおっしゃっていました。その日が実現することを願いたいと思います。

(11月30日、放送朝礼より。 写真:職員室より本日の城山公園を望む。)

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