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校長講話

201501.07

校長講話_13 「シスター栗原、百歳のお誕生日、おめでとうございます」

IMG_7579.JPG 今朝は、お隣の修道院のシスター栗原のことをお話しします。シスター栗原は、先週の1月2日に百歳の誕生日を迎えられました。昨日、私はシスターと1時間ほどお話をしましたが、お元気でとても百歳には見えません。

シスター栗原は1915年、大正4年にお生まれになりました。幼稚園の先生をなさっている時に、キリスト教と出会い、清泉が東京の麻布に学校を開いていた時に、そこに通って聖書の勉強をなさいました。1941年、シスターが26歳の時に太平洋戦争、日本とアメリカとの戦争が始まります。その戦争のさなか、シスターはカトリックの洗礼を受けようと決心します。そして、洗礼は是非、聖心侍女修道会のシスター方のところで受けたいと思ったそうです。聖心侍女修道会は私たち、清泉の学校の設立母体の修道会です。

ところが、聖心侍女修道会のシスター方は疎開で松本に移っていました。シスター栗原もお母様と静岡に疎開していたのですが、洗礼を受けるために静岡から山梨県の甲府経由の列車で松本に向かいます。甲府ではこんなことがあったそうです。甲府の駅に着くと、空襲、つまり、戦闘機が爆弾を落とすことですが、そのために列車から降ろされます。急いで防空壕、穴を掘って爆弾などから身を守るための逃げ場です、に逃げ込もうとしましたが、人が一杯で入れません。やむなく、大きな銀杏の木の下で頭を抱えてうずくまったそうです。その頭の上を、アメリカの戦闘機が6機、飛んでいきます。自分はもうここで死ぬのかも知れない、と覚悟を決めましたが、幸い近くに爆弾が落とされることもなく、命は助かりました。再び列車で松本に向かい、清泉のシスター方が身を寄せていた温泉宿に行き、シスター方に同行していたイエズス会の神父様から無事洗礼を受けることができました。

シスター栗原は長野の修道院にいらして28年になるそうです。「長野清泉の生徒は優しい。」といつもおっしゃっています。今通っているデイサービスのセンターに長野清泉の卒業生が何人もいて、とても優しく接してくれるそうです。皆さん、是非、一度修道院に行って、シスター栗原とお話ししてみて下さい。シスターも皆さんとお話し出来たら、とてもお喜びになると思います。

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