メニュー

お知らせ

長野清泉女学院中学・高等学校 > >

News 校長講話

校長講話

202512.16

2025年12月4日㈭校長講話 人権週間

今日から1週間、12月10日まで、「人権週間」です。日本では毎年12月4日から12月10日の期間を人権週間としています。人権尊重の普及のために、全国的に啓発活動を行っています。人権週間の最終日の12月10日は、国連で「世界人権宣言」が採択された日です。1948年の国連の第3回総会で、「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」として、「世界人権宣言」が採択されました。これを記念し、1950年に国連は12月10日を「世界人権デー」と定めました。
「世界人権宣言」から80年近くが経ちます。多くの人が、人権を大切にしようと努力をしてきました。にもかかわらず、今、私たちの生きている世界はどうでしょうか。
一部の人や集団が、自分たちの利益のために差別や不平等の社会を維持しようとするならば、また、人や集団が利益追求だけに走り続けるならば、人間の尊厳は踏みにじられていきます。この世界で起きているできごとを意識して見ようとしてください。皆さんは、世界のあらゆるところで、人間が大切にされていない事実があることに気がつきます。人間が大切にされない社会は、暴力を生み、更なる暴力で社会が歪められていきます。
2008年12月10日に、世界人権宣言 60 周年にあたって、日本のカトリックの司教団はメッセージを発表しています。そのメッセージのなかに、次の言葉があります。
“今日の危機的局面を打開するためには、そのすべての要因を一つ一つ根気強く取り除いていく必要があります。そのためにわたしたちは、貧しく弱い立場に追いやられ、大切な人間関係を断たれてしまっている人々、人間らしい生活が損なわれ、あるいは妨げられている人々の側に立って、この世界を見ていかなければなりません。この小さくされた人の視点が欠けているとすれば、たとえ悪意がないとしても、それは「ある程度の人権侵害はやむを得ない」とする側に立つことになってしまい、人権問題の解決にはつながりません。”
皆さんの心に刻んでほしいと思います。

Contactお問い合わせ

お気軽にご相談ください。

Tel.026-234-2301

Fax.026-234-2303

error: Content is protected !!