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校長講話
202505.20
5月15日 橋をかける人
教皇フランシスコが亡くなって、新しい教皇を選ぶために、世界中から投票権を持つ枢機卿と呼ばれる人たちがバチカンに集まりました。コンクラーベと呼ばれる教皇選挙で新しい教皇が選ばれました。1週間前、現地時間の5月8日(木)午後6時9分(日本時間9日午前1時9分)のことです。システィーナ礼拝堂の煙突から白い煙が上がり、サンピエトロ大聖堂の鐘が鳴りました。新しい教皇が選出されたことが告げられました。テレビのニュースで見た人も多いでしょう。教皇レオ14世です。
ところで、教皇という意味の英語の単語は”pope” です。言葉の元の意味は、お父さん、パパの意味です。フォーマルな単語では”pontiff“という単語もあります。この教皇を表す”pontiff”には語源に「橋を作る」という意味があります。
亡くなられた教皇フランシスコは「壁を作るのではなく、橋を架けること」を私たちにたびたび呼びかけていました。
教皇レオ14世は、教皇フランシスコへの感謝と共に、初めての挨拶の中で、「教会は、橋をかけ、対話しなければなりません。」と語りかけました。
また、この祝福の挨拶で、教皇レオ14世は、全世界の兄弟姉妹の皆さんに望みました。
「わたしたちはシノドス的な教会になることを望みます。それは、道を歩む教会、常に平和を求め、常に愛の業を求め、とくに苦しむ人に常に寄り添うことを求める教会です。」
清泉生の皆さん、皆さんには、平和を愛する人になってほしいと思います。他者のための人となってほしいと思います。今、世界を見渡すと、多様な社会の中に、分裂や対立が起きています。平和な世界を作る一員として、どうぞ、分裂や対立を乗り越える橋をかける人となってほしいと思います。そのためにも、よく勉強してください。