メニュー

お知らせ

長野清泉女学院中学・高等学校 > >

News 清泉メッセージ

清泉メッセージ

201603.31

No85「成功は失敗のもと」

IMG_9408.JPG私には保育園の年中児と小学校2年生になる二人の甥っ子がいますが、その甥っ子たちと過ごした今週の日曜日の出来事について話したいと思います。

日曜日、甥っ子たちは遊びに来るとすぐに駒を取り出し、保育園で翌日に控えた駒回し大会の練習を始めました。最初は見て拍手をしているだけでしたが、そう言えば自分は駒回しをしたことがないな、ということに気づき、私にもやらせてほしいとお願いしました。甥っ子たちは快諾し、やり方を私に教え始めました。駒に紐を巻きつける方法から始まって、持ち方については、手を最初パーにして、それからチョキにして、最後はエイッと投げてグーにする、と張り切って教えてくれます。うーん、なかなか雑な説明だな、と内心思いつつやってみると意外と難しくびっくりしました。

さらに甥っ子たちは投げ終わったときにポーズをとれと言い始め、足に力を入れて開いて、駒を投げたら手をこうしてああして最後はこう!と何かのキャラクターの決めポーズのようなものを伝授し始めました。ただでさえうまく回せないのに私は最後のポーズのことで頭がいっぱいになり、紐ごと手から放して駒が遠くに飛んでしまったり、後ろに飛ばしたり、足にぶつけたり、全然成功する気配がありませんでした。

その間、小学校2年生になる甥っ子が一生懸命応援してくれます。「ほら、あともうちょっと。頑張って!失敗は成功のもと!なせばなる!千里の道も一歩から!」などとそれらしい言葉を使って励ましてくれます。そして、ついに成功し駒が上手に回るようになりました。一度コツをつかめば案外簡単で、そのうち飽きてミスをしたり、適当に回すようになってきた私に気付いたのか、また掛け声が飛んできました。「失敗は成功のもと、そして成功は失敗のもと。だから気を抜いちゃダメ!油断しないで」と聞こえてきました。

成功は失敗のもと。うまくいったからと油断していると失敗してしまう、そんな言葉を小学校2年生の甥っ子から教わるとは思わず、しばらくその言葉についてかみしめてしまいました。戒めの言葉として胸にとどめておこうと思います。日々、どこに学びの場があるのか分からないものだな、と思った日曜日の昼下がりの話でした。

(2016年2月25日、放送朝礼より。)

Contactお問い合わせ

お気軽にご相談ください。

Tel.026-234-2301

Fax.026-234-2303

error: Content is protected !!