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清泉日記

201801.25

No.292 教職員海外姉妹校研修①

 本校の設立母体である聖心侍女修道会は、世界21か国に広がる国際的な女子修道会です。そのため、清泉女学院の姉妹校は、国内に5校、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ中南米諸国、ならびにインド、フィリピン、東ティモールなどにも姉妹校をもち、同じ建学の精神のもとに教育活動をおこなっています。

 今回の研修では、本校の創立者である聖ラファエラ・マリア様の足跡をたどりながら、彼女が蒔いた種の成果である学校を訪問しました。今回の研修を通して、清泉はあらためて国際的な学校だと実感しました。世界中に、同じ精神・価値を共有できる仲間がいることに、私は深い喜びを感じました。今回、訪問したのは、スペインとフランスの姉妹校です。(学校が世界遺産の近くにあり、立地条件が素晴らしかったです。特にパリの姉妹校はエッフェル塔のすぐ近くにあり、教室からも見え、感激しました。学校の住所は生徒手帳にありますので、ぜひご覧ください。)

今日は、最初に訪問したスペイン・マドリッドの姉妹校についてご紹介いたします。スペインには16の姉妹校がありますが、聖ラファエラ・マリア様が過ごされたスペインのマドリッドとコルドバの姉妹校に伺いました。これらの学校は、いずれも共学で幼稚園、小学校、中学校、高校があり、そこで700名以上の生徒が学んでいます。

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 マドリッドの姉妹校は、755名の生徒が学んでいます。幼稚園三年、小学校六年、中学校4年、高等学校2年です。基本的に、学校への入学試験はなく、学校の近くに住んでいる生徒が入学します。この学校は、マドリッドの中心の非常に恵まれた場所にあり、通ってくる生徒達は、その地域に住むことができる裕福な層が多い印象でした。各教室には、必ず十字架があり、その横には聖ラファエラ・マリア様のご絵が飾られていました。学校の設備には、特に違いはありませんが、学食があり、コース料理の頂き方を教える掲示物(ファースト・プレート→セカンド・プレート)がありました。さすが、ヨーロッパです。定食系がメインの日本の学食とは違うなと感心しました。

教室訪問中、初めて会う生徒達でも、皆、校章つきの制服(上下ジャージ)を着ていて、おなじ清泉生という親近感から自然と自分のホームにいるような気持ちになりました。これが、姉妹校ということなんだなと思いました。

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この学校の教育理念は、世界をよりよいものに変容していける人を育てることです。それを実現するために、学校では8つのことを大切にしています。

①自分を大切にする人になる:自分は愛されている、価値あるものである。自分の可能性を信頼して様々な困難にも取り組んでいける人。 

② 無償の心、感謝の心を持つ人になる:自分の持っているよいものを大切にし、他者に奉仕できる生き方が出来る人。

③ 正義を実現する人:一人ひとが自分の権利、尊厳をもって生きり権利が認められている。そして自分と同様に、他者も尊重する人。

④ 自由:一人ひとりは選択する自由がある。自分の信念に従って選んで行動し、他者を尊重することが出来る人。

⑤ 平和と和解:自分自身と和解し、調和して生きることができる人。

⑥ 責任を果たす人:責任は一人ひとりの義務。責任はその人が自分や他者、神の み前で義務を引き受け、責任をもって選択できる。

⑦ 連帯と共同性を実現する人:全ての子は神様の子供。自分は大切にされていない、と思っている人と連帯できる人

⑧ 命の価値を尊ぶ人:互いに尊重し、助け合いながら生きる能力を持つものとして、私たちはつくられている。

本校のモットーは、「神のみ前に 清く 正しく、愛深く」ですが、目指す理念が一緒です。

姉妹校には、皆さんも訪ねることができます。いずれ、皆さんも海外に行くことがあると思いますが、ぜひ、訪問先に姉妹校がありましたら、校章と生徒手帳を持って訪ねてみてください。歓迎されると思います。コミュニケーションする上で英語は必要です。聖心侍女修道会の共通言語はスペイン語ですので、よかったらスペイン語も勉強してください。私自身も、今回の研修で、長野清泉の学校紹介のスペイン語でのプレゼンがありました。シスター高田が原稿をスペイン語に訳してくださったので、冬休み中、A4で4枚ほどのスペイン語の音読練習を辞書で調べながらいたしました。大変でしたが、現地で長野清泉の皆さんの学校生活の様子を伝えるにことができ、とても嬉しかったです。他者と分かり合える喜びを味わうことができました。私たちには、世界にたくさんの仲間がいます。私はもっと言語を勉強して、世界の姉妹校とつながりたいと思いました。みなさんも、ぜひ、一緒に世界の姉妹校の仲間とつながっていきましょう。

(上記は、1月24日(水)の放送朝礼の内容です。)

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