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清泉日記

201801.31

No.294 教職員海外姉妹校研修②

先週に引き続き、海外姉妹校研修について話をしたいと思います。私からは、本校の創立者である聖ラファエラ・マリア様のことをお話します。この旅行では、聖ラファエラ・マリア様が晩年を過ごしたイタリア・ローマから、スペイン・マドリード、そして生家のあるペドロアバドをめぐりました。

まず、ローマのヴェィンテ・セッテンブレ修道院を訪れました。この修道院で、聖ラファエラ・マリア様は亡くなるまでの32年間を過ごされました。聖堂にはご遺体が安置されていて、その前で、私たちは、聖歌を歌い、祈りをささげました。晩年は、膝の手術をしてあまり動くことができなかったそうですが、聖ラファエラ・マリア様が過ごされた部屋や寝室を見学しました。

次にマドリードのマルティネス・カンポス修道院です。この修道院は、黙想の家という宿泊施設があり、私自身初めて修道院に泊まりました。どの修道院でもそうでしたが、シスターたちはあたたかく迎えてくださり、旅の疲れをいやすことができて、緊張もほぐれていきました。

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この修道院には、エル・ポソという祈りの部屋があります。ポソは井戸という意味です。昔そこには便ツボがありました。汲み取り式のトイレです。そのトイレをきれいにするのに、素手で汲み取り、地下から階段を上り下りして、運ばなければなりませんでした。聖ラファエラ・マリア様は人が嫌がる仕事を自ら引き受ける方でした。一人で、夜中その仕事をおこなったそうです。重みで真ん中がすり減った階段を実際に歩き、聖ラファエラ・マリア様のおこなったことを、ほんの少しですが、感じることができました。

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最後に、ペドロアバドの生家です。現在は、修道院となっていて、世界中から多くの人が訪れています。ここでは、幼い頃、姉と遊んだ中庭や、姉妹の父・母・そして姉妹の暮らした部屋を見ることができました。

また、ある部屋には、世界中の姉妹校からの写真が展示されていて、その中に長野清泉のギターマンドリン部が全国大会に出場したときの写真がありました。スペインで、思いがけずそのような写真を見ることができてうれしくなりました。

聖ラファエラ・マリア様は、15歳で神様に自分をささげることを誓います。19歳で母を亡くしてから、姉とともに、教会のために働き貧しい人と共に生きることを決意します。そして、25歳の時に、聖心侍女修道会を創立して、各地に修道院や学校を設立していきます。絶えず謙虚な姿勢で人のために働いた方でした。

この研修を通して、聖ラファエラ・マリア様の生き方、精神に触れることができました。その精神のもとでつくられた学校が世界中にあり、この長野清泉もそのひとつであることに誇りを持ちたいと思いました。そして、今まで以上に、自分を大切にして、人のために何ができるのか、何をすべきなのか考えて行動したいと思いました。

先日、月例の祈りに中1のクラスとともに参加しました。聖堂に座っていると、自然と心が落ち着いてきて研修中のことが思い出されました。マドリードのマルティネス・カンポス修道院のシスターに、ホッカイロを差し上げた時の笑顔が穏やかで優しく、今でも忘れられません。

(上記は、1月31日(水)の放送朝礼の内容です。)

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