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201610.04

No110「高校説明会・卒業生講話『長野清泉の楽しき思い出』その2」

2016DSC02408.JPG私は長野清泉女学院高校を卒業し、清泉女学院短期大学の幼児教育科に進学し、現在は学校法人信学会の昭和幼稚園で保育士として働いています。毎日大好きな子どもたちに会い、成長を近くで見ていけることに喜びを感じています。

私が長野清泉を選んだきっかけとなったのは、母が清泉に通っていた話を聞いたことでした。母は高校生活で「見返りを求めない心」を教えてもらったと話してくれました。見返りを求めない心とは何か、また自分が保育士になりたいという思いから、幼児教育コースがあった長野清泉への進学を決めました
 
ところで・・・皆さんの中に女子校ということに抵抗があったり、どんな様子なのか不安に思っている方はいませんか? 私はその様な方々に何かを申し上げたいと思い、本日お時間を頂戴致しました。どうぞお聴きください。

私は、初めての女子だけの学校に少し緊張していたことを覚えています。けれども一日一日と生活に慣れ、仲良しの友だちができ、毎日が楽しかったです。女子しかいないから話せることや悩みを共有できることもありました。中学とは違い高校では給食がないので、毎日お弁当を持ってきます。教室以外でも食べていいので友だちとどこで食べるかを決めたり、場所取りをしたり、最近の出来事を話したり・・・。女子は話し始めたら止まらず、授業が始まるぎりぎりまで話していて、焦りながら授業の準備をしたこともありました。今でもとても楽しかったなあ、と感じます。授業では先生方の工夫が凝らされたものを受けることができ、楽しく学ぶことができました。苦手な教科もありましたが、空き時間に担当の先生に聞きに行くと根気よく教えてくれて、授業について行くことができました。
 
私は高校時代、音楽部に所属していました。歌うことが大好きで先輩方の歌声を聞いて一緒に歌いたいと思い、入部しました。音楽の先生が近くで聞いていてくれてアドバイスを頂く中で、自分の技術を磨いて来ることが出来ました。部活動では、月に一度行われる「月例の祈り」というお祈りの時間に聖歌を歌ったり、朝の歌の時間に全校をリードして歌ったりと、毎日行われる活動がありました。声が重なっていくことが気持ちがいいのと、練習が楽しくて、3年間続けることができました。
 
6月には清泉祭(文化祭)があります。クラスで出し物を決め、展示とクラスパフォーマンスを行いました。決まるまでは友だちと意見がぶつかったこともありました。けれども決まれば全員で協力し作り上げていくことができ、とても充実していたことを覚えています。展示では作っている最中は、最近の出来事など女子トークに花を咲かせ、パフォーマンスでは友だちと動きを確認しながら行い、清泉祭の練習を通し友だちとの仲も深まっていきました。当日は少しだけいつもとは違う髪型をしてみたり、お祭り気分を味わったりとても楽しかったです。清泉祭は部活動での出しものもあり、音楽部は毎年ミュージカルを行っていました。衣装を着ることが私は一番嬉しかったのですが、広い舞台で歌うことが出来たことは、今でも思い出に残っています。そしてそのことが自信となって今の自分に繋がってきています。

長野清泉では行事もたくさんあります。合唱コンクールでは優勝を目指し日々練習を行いました。他クラスから歌声が聞こえてきたら対抗し大声で歌ったり、どこまで出来上がっているか偵察にいったり・・・優勝のために何でもしました。体育祭ではジャージにガムテープを使い装飾し、クラス一丸となって戦いました。担任の先生も一緒になって楽しんでくれて、とても楽しかったことを覚えています。行事となると全員で楽しめたことがとても嬉しかったです。

2年生になり、校友会(学生会)の役員となりました。先輩方の手伝いをさせてもらいながら学校行事の仕組みを知ったり、他学校と関わったり、役員とならなければ経験できないことがたくさんありました。このことがきっかけとなり先輩方と関係を持つことができ、学年を超えての関わりも増えていきました。3年生になってからは副会長をやらせてもらい、会長と共に学校行事を盛り上げることに力を入れていました。役員はアイデアマンが大勢いて、よい刺激を受けていました。また、他クラス他学年との関わりも増えていきました。役員にならずとも、友だちや部活を通して交友関係は広がっていったように思いますが、私にとって校友会は自分の高校生活の思い出として大きく残っています。

最後に・・・長野清泉の先生方は私たちが困っていると、とても親身になり助けてくれて、そのおかげで安心して過ごせたように思います。また、友だちの存在も大きな支えでした。周りの人にも、長野清泉という環境にも恵まれ、私の高校生活は学生生活の中で一番楽しかった思い出として残っています。また、清泉で学んだことで今でもずっと残っているのが、私の高校選びのきっかけとなった、「見返りを求めない心」「寄り添う心」というものです。キリスト教を学ぶ中で相手を思う気持ちがいかに大切か、どんな気持ちで近くにいることが相手にとってよいことなのか、自分なりにくみ取り、卒業後も考えてきました。今、保育者として保護者の方や子どもたちの気持ちに寄り添うことがとても重要になっています。長野清泉で学び大切な「心」を知り、今の自分に繋がっています。どんな職業においても大切なことを清泉で学べるように思います。

皆さんが高校を選ぶときに何を学びたいか、どんなことがしたいか、まだはっきりしない方もいると思いますが、ぼんやりとでも考えてみると自分の将来にしっかりと繋がっていくと思います。来年の4月、すてきな高校生になっていることを期待しています。ご清聴ありがとうございました。

(進学コース[幼児教育]2012年卒業、清泉女学院短期大学幼児教育科卒、信学会昭和幼稚園教諭。2016年9月3日、第3回高校説明会、卒業生講話より。)

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