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清泉メッセージ

201609.29

No109「ジャヤワルダナ氏の演説」

Junius_Richard_Jayawardana_(1906-1996).jpg「スリジャヤワルダナプラコッテ」皆さん、この名前わかりますか?地理選択者はわかりますよね。これはスリランカの首都名です。スリランカはインドの脇にある小さな島国です。しかしこの首都名の由来が一説には大統領の名前であることを知っている人は少ないと思います。

今日はこのスリランカのジャヤワルダナ大統領のお話をしたいと思います。

時は戦後、1951年、サンフランシスコ講和会議での話です。実は日本史ではこの講和会議で、戦争に負けた日本が主権が回復したとしか教えていません。しかし、日本が主権を回復できたのはスリランカ代表のジャヤワルダナさんのお陰とも言われています。サンフランシスコ講和会議ではソ連が日本を4分割して占領することを主張していたのです。もしかしたら日本は今頃4つの国になっていたかもしれません。しかしこの占領案に真っ先に反対したのが、小さな島国、スリランカ代表のジャヤワルダナさんでした。

「憎しみは憎しみによってやむことなく、愛によってのみ止む」といった演説が大きく会議の雰囲気を変え、日本の独立を後押ししたのです。今の日本があるのはのちにスリランカの大統領となる、このジャヤワルダナさんのお陰なのです。

この史実をスリランカではよく知られていますが、日本ではほとんど知られていません。海外事情にうとい日本人とならないよう、視点を広くもちたいものですね。

(9月29日、放送朝礼より。写真出典:「ジャヤワルダナ大統領」 [「ジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ」https://ja.wikipedia.org/wiki/])

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