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校長講話

202106.07

校長講話_NO.186「思い巡らす、ということ その2」

今朝は先週の話の続きをお話します。

 今年の聖母月の目標は「今起きている出来事を心におさめて思いめぐらし、自分が出来ることを行おう」でした。この目標は「ルカによる福音書」に記された、イエス誕生に際しての聖母マリアの姿からとられています。「ルカによる福音書」2章19節をお読みします。

 「しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。」

 「出来事」という言葉はヘブライ語で「ダーヴァール」というのだそうです。そのヘブライ語の「ダーヴァール」にはもう一つ意味があって、その意味は「言葉」です。イエス・キリストが生まれた地域では、昔から人々は自分たちの身の周りに起こる「出来事」は神様の「言葉」であると考えていました。様々な出来事には神様からのメッセージがこめられていると考えていたのです。

 「しかし、マリアはこれらの出来事を心に納めて、思い巡らしていた。」とありますが、マリアはイエス誕生の際に起こった色々な出来事に神様の言葉を聞こうとしていたのでしょう。

 2000年後の今を生きる私たちにもまた、日々様々な出来事が起こります。今私たちが向き合っている最も大きな出来事の一つはコロナウイルスの出来事でしょう。立ち止まって今回のコロナウイルスの出来事について思い巡らすとき、私は幾つかの人間へのメッセージがこめられているように思います。私たちは毎日慌ただしく日々を送ることが多いですが、時には聖母マリアのように出来事を心に納め思い巡らしてみるということは、とても大切なことのように思います。

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バラの花が咲きました。(中庭にて6月1日撮影)

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