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校長講話

202103.23

校長講話_NO.177「イギリスの旅 その4」

 皆さんは萩原朔太郎という詩人のことを国語の時間に習ったでしょうか。およそ今から100年前に、彼は「ふらんすへ行きたしと思へどもふらんすはあまりに遠し」とうたいました。私たちにとって、海外の国々は、朔太郎の時代を生きた人たちと同じように、今、とても遠いものになってしまっています。こんな時だからこそ、少し海外のことを話してみます。昨年、イギリスの旅について3回程お話をしました。今朝はその続きです。前回は、イギリスはスコットランドのエディンバラまで行き、「もっと北へ行きたかった」と思いつつ、初めてのイギリスの旅を終えたという話をしました。

 それから数年後、私はまた、一人でイギリスへ行きました。今回は「出来るだけ北へ行こう」と決めていました。ですので、ロンドンで数日過ごした後は、イングランドの数ある観光地には足を運ばず、一気に、大ブリテン島の北に位置するスコットランドのエディンバラへ向かいました。前回の旅の終着点を今回は出発点としたのです。そして、さらに北を目指しました。エディンバラの北には、ネッシーで有名なネス湖のあるインバネスがあります。スコットランドの最も知られた場所と言えるでしょう。

 インバネスに行くことにした私はエディンバラの駅で、インバネス行の鉄道の切符を買うことにしました。ところが、この「インバネス」の発音が難しく、なかなか通じないのです。ちょうど、coffeeを「コーヒー」と言っても通じないのと同じです。何回言い直しても、通じず、最後は紙に書いて、やっとインバネス行きの切符を売ってもらいました。

 イギリスの人たちは外国人の話す英語をよく直してくれます。昨年、want to~ではなく、would like to~を使った方が良いとストラッドフォード・アポン・エイボンの食堂のおばさんにアドバイスを受けたというお話をしました。インバネス行の切符を買いその場を離れようとすると、駅員に呼び止められました。そして、冗談半分ではありますが、インバネスという発音の練習を10回程やらされました。イギリスの旅の楽しい思い出です。無事にインバネスに着き、ネス湖にも行くことが出来ました。そのインバネスの駅でもとてもイギリスらしい体験をしました。次回はそのささやかな体験をお話しします。

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スミレ(城山縣社新道にて 3月23日撮影)

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