長野清泉女学院中学・高等学校 | ひとり一人、花を咲かせる6年間

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校長講話

校長講話_NO.174「雑誌『世界』のことなど」

2021年02月19日

 今朝は前回の放送朝礼で紹介した雑誌、『世界』についてお話ししたいと思います。

 皆さんは、『君たちはどう生きるか』という本をご存知ですか。3,4年前に『漫画君たちはどう生きるか』がミリオンセラーになりました。本校の中学のあるクラスは、岩波文庫の『君たちはどう生きるか』をクラス全員で読んだと聞きました。

 私の場合は、今から50年以上前、小学校5年生の時に担任の先生が授業の中で『君たちはどう生きるか』を紹介して下さいました。すぐに地元の本屋に行き、ハードカバーの『君たちはどう生きるか』を買い、読みました。その本は、今でも大切な本として本棚に置いてあります。作者は吉野源三郎です。『君たちはどう生きるか』は他に似た小説のない唯一無二の小説です。私はこの50年の間に何回か読み返しました。50年間、手元におくことの出来る小説に出会わせて下さった小学校の担任の先生に感謝しています。

 吉野源三郎は岩波書店で2つのことを成し遂げました。一つは「岩波新書」の発刊です。今、書店には様々な新書がありますが、日本で今ある新書の形を生み出したのは吉野源三郎です。岩波新書は日本が太平洋戦争に向かう時代に、少しでもその流れを止めようと作られました。

 もう一つ、吉野がしたことは、日本が戦争に敗れた時に、雑誌『世界』を創刊したことです。平和への強い願いを込めて『世界』は生まれました。岩波新書と『世界』、この2つのものからだけでも吉野の人柄はわかります。吉野源三郎が亡くなって、早30年が経ちましたが、岩波新書も雑誌、『世界』も他の新書、雑誌とは一線を画しています。岩波新書、『世界』の一番根っこには吉野源三郎の「あなたたちはどう生きるのか」という問いがあるように思います。まだ読んだことのない皆さんは、岩波新書、『世界』、是非手に取ってみて下さい。

県立美術館完成間近.jpg

全貌を現した県立美術館(2021年2月19日)

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