長野清泉女学院中学・高等学校 | ひとり一人、花を咲かせる6年間

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校長講話

校長講話_NO148 「学校再開にあたって」

2020年06月03日

 昨日で聖母月が終わりました。今年は皆さんは自宅でそれぞれの実行をしました。自分の聖母月はどのようなものであったか、各自振り返りの時を持ってほしいと思います。

 カトリックの暦では6月は「聖心の月」です。高校1年生、高校2年生の教室のある聖心館はこの「聖心」からきています。聖心とはイエス・キリストの心臓のことで、私たちへの愛の象徴です。皆さんの付けている校章をご覧下さい。校章の右上にあるハートの形がイエス・キリストの心臓、すなわち聖心を表しています。聖心の月の初日に再び全校生が学校に集えたことを感謝しましょう。

 学校の本格的な再開に当たって少しお話しします。まず、3月の全国一斉の臨時休校に始まり、皆さんは今までとは違った生活を強いられてきました。私は、臨時休校、自宅での学習、分散登校と皆さんに様々なお願いをしてきました。皆さんが、その一つ一つをしっかりと理解し、協力してくれたことに対して御礼を言いたいと思います。本当にありがとうございました。皆さんは「子どもの権利条約」のことを知っているでしょう。「子どもの権利条約」に定められているように、皆さんには様々な権利が保障されています。その中に、「教育を受けて育ち友だちと遊ぶ」という権利、また「自分に関係のあることに自由に意見が言える」という権利があります。非常事態とは言え、これらの皆さんの権利について考える時、私自身の課題を幾つか感じています。

 今回の約3か月間に渡る休校中、そして分散登校中の学校の対応について皆さんから自由な意見を聞かせてほしいと思います。担任の先生、あるいは私、どの先生でも良いので感じたことがあったら遠慮なく聞かせて下さい。感染の第2波が来ることはあってほしくないことですが、もし第2波が来たら皆さんから聞かせてもらったことを参考にして、対応を考えていきたいと思います。

 現在、皆さんの中には不安や悩みを抱えていらっしゃる方がいるのではないかと思います。コロナウイルスのこと、ご家族のこと、自分の勉強の遅れのこと、進路のこと、また、人には言えない悩みをお持ちの方もいることでしょう。学校が再開するに当たり、この場を借りて今年の入学式でお話しした哲学者マルティン・ブーバーの言葉を紹介したいと思います。マルティン・ブーバーは次の様に言っています。

「自分という人間は、今までかつて一度もこの世に存在したこともなく、また今後も二度と現れることがない人間である。」もう一度お読みします。「自分という人間は、今までかつて一度もこの世に存在したこともなく、また今後も二度と現れることがない人間である。」これは自分だけではなく、私たちが日々接する人についても言えることです。それぞれの人には、他の人には決してないその人のユニークさがあり、またその人にしか果たせない使命がある。そう考えると、私たち一人一人の存在がいかにかけがえのないものかが、少しずつ分かってきます。かつて一度も現れたことがなく、今後も決して現れることのない自分と言う存在、そして自分が日々接する他者という存在、このような時にこそ、かけがえのない自分自身を、そして自分が日々接する人たちを大切にしていってほしいと思います。

 さて、5月の聖母月、本校の御聖堂でとても印象的な出来事がありました。御聖堂には自然光の入る高い窓があります。先月の27日、その窓から差し込んだ光が、御聖堂の正面向かって左側にあるマリア像を照らしました。英語科の先生が気付き、何人かの先生が集まりました。太陽の位置は一日一日と変わりますので、このような光景はほんの数日、限られた時間にしか起こらないものだと思います。今回の困難な時期を過ごしている私たちの学校にとって、聖母マリアから希望のメッセージを頂いた気持ちになりました。本校のホームページ、「清泉日記」にその時の写真が載っていますので、是非ご覧になって下さい。

 今日から学校生活が本格的に再開しますが、今回の出来事を単なる通過点にするのではなく、自分の今まで持っていた価値観、ものの見方を見直す機会に出来ればと思います。

城山公園20200603.jpg(城山公園 2020/6/2撮影)

建設進む県立美術館20200603.jpg(建設進む県立美術館 2020/6/3撮影)

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