長野清泉女学院中学・高等学校 | ひとり一人、花を咲かせる6年間

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校長講話

校長講話_NO.145「2020年度中学校入学式式辞『長野清泉の祈り』」

2020年04月20日

 皆様、お早うございます。今年の冬は例年になく暖かく、雪も記録的な少なさでした。地球温暖化のことを、一人一人が真剣に考えていかなければならないと思わせられる冬でした。また新型コロナウイルスの感染が文字通り世界中に広まり、人類がウイルスと闘っていると言っても過言ではない状況です。本来であれば、来賓の皆さまをお迎えし、中学、高校一緒に入学式を行うところですが、今年はこのような形で、時間を短縮し、中学、高校別々に入学式を行うことに致しました。 

 中学1年生の皆さん、皆さんを長野清泉女学院中学校の12期生としてお迎え出来ることを嬉しく思います。保護者の皆さま、本日はおめでとうございます。皆さまは手塩にかけてお育てになったお嬢様を本校にお預けなさいます。教職員一同、保護者の皆さまの思いに応えられるように努力してまいります。

 さて、中学1年生の皆さんは本校に入学し、早速明日の朝から行うことがあります。毎朝、行うことは何だと思いますか。それは、「長野清泉の祈り」というお祈りをすることです。本校はカトリックの学校ですので、一日を祈ることから始めています。今朝はこれから皆さんが毎日唱えることになる「長野清泉の祈り」について少しお話をします。

 祈りには大きく分けて2つあります。一つは自分の言葉で自由に祈る祈り、例えば、運動会の前日、「明日は晴れますように」と心の中で祈った経験がおありでしょう。これは自由な祈りです。もう一つの祈りは、言葉が決まっていてそれを唱える祈りです。長野清泉の祈りは言葉が決まっている祈りです。

 皆さんがこれから毎日祈る祈りはこんなお祈りです。お手元にある「長野清泉の祈り」をご覧下さい。保護者の皆さまにもお渡ししてありますので、ご覧頂ければと思います。お読みします。

「日々 わたしのいのちを新たにしてくださる神様 

あなたが愛してくださるように 

わたし達が 自分と友とを ありのまま 受け入れることができますように

自分を与えて 微笑む心 泉のように 澄みとおった心を与えてください

数多くではなく 深く祈り 

大きなことだけではなく 小さなことも 心をこめて行なうことができますように 

喜びの時も 悲しみの時も あなたと共に アーメン」

こんなお祈りです。

 顔を上げて下さい。話を続けます。決まった祈りを毎朝唱える。皆さんはすぐに覚えてしまうことでしょう。このお祈りを毎朝することに何の意味があるのかな、と思った方もいるかもしれません。私は大きな意味があるのではないかと思っています。その一つに、毎朝、大切なことを思い出せるということがあります。人間は忘れっぽい生き物だと時々私は感じます。皆さんはどうでしょう。とても大切なことを、ある経験から学んだはずなのに、時が経つといつの間にか忘れてしまう。友だちにひどいことを言ってしまって、その友達を辛い思いにさせてしまい、これからはこんなことは絶対にしないと誓ったはずなのに、時が経つとその強く思ったことが、いつの間にか薄れてしまう。毎朝、同じ祈りを唱えることは一日の初めに大切なことをもう一度自分に言い聞かせることなのだと思います。

 私はこの長野清泉の祈りで、特に毎日自分が思い起こしたいこと、また生徒の皆さんに思い起こしてほしい部分が2つあると思ってきました。お手元の祈りを見て下さい。

 一つ目は2行目から3行目の、「あなたが愛して下さるように わたし達が 自分と友とを ありのまま受け入れることができますように」の部分です。自分も、友達も、その良い所も悪い所もひっくるめて、大切なかけがえのない存在として受け入れる。これはイエス・キリストが私たちに常に心掛けるようにとおっしゃったことに通じます。

 もう一つは、下から2行目、「大きなことだけではなく 小さなことも 心をこめて行うことができますように」の部分です。これは、私たちの学校の創立者である、スペイン人のシスター、聖ラファエラ・マリアがその生涯に渡って貫いた生き方です。

 この長野清泉の祈りを毎朝唱えることで、私たちはイエス・キリストの願いと、ラファエラ・マリアの生き方に思いを馳せることが出来るのです。この2つのことの実行も大変難しいことですが、この実行を毎日していこうと努力することが出来れば、この長野清泉という小さな世界はより良い世界になり、このような思いの人が世界に増えていけば、世界は確実に変わっていくのだと思います。

 さて、最後に、私は今お話しした2つのことはとても大事だけれども、それよりももっと大切なことがこの祈りには含まれていると最近思うようになりました。そのことをお話して、今朝の話を終えようと思います。

 その大切だと思った部分は、祈りの最初、「日々 わたしのいのちを新たにしてくださる神様」という、呼びかけの部分です。私たちの命は日々新たにされ、全く新しい一日を迎えている。今回の新型コロナウイルスの出来事を通して、私たちが日々当たり前のように送っていた日常の生活が、実はとても貴重なもので、当たり前のものではなかったのだと、世界中の人々は気付かされました。328日の信濃毎日新聞のインタビューに、一人の方が「自由に歩けることがいかに幸せかを実感する。」と答えていました。「自由に歩けることがいかに幸せか」、本当にその通りです。

 わたし達は、毎朝、「日々 わたしのいのちを新たにしてくださる神様」と祈ることによって、今日という日を迎えられたことは当たり前のことではない、とてもありがたいことなのだという思いを新たにすることが出来ます。

 今日から、皆さんにとって、新しい生活がスタートします。一つ一つのことを当たり前のことと思わない、しなやかな心を持って、学校生活を楽しく送って行ってほしいと願っています。 本日はご入学、おめでとうございます。以上を式辞と致します。

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入学式の光景

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