長野清泉女学院中学・高等学校 | ひとり一人、花を咲かせる6年間

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校長講話

校長講話_81 「小笠原先生、今は何をお読みですか」

2017年07月29日

夏休み前の区切りということで、少しお話しします。

聖書を一箇所お読みします。新約聖書、マタイによる福音書、3章の4節です。

イエスはお答えになった。「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』と書いてある。」 

私たちは肉体を養うために食事をします。と同時に、精神を養うためのものも必要です。先月に続いて読書についてお話しします。

先週、7月12日に図書委員の皆さんが作成した「『夏休みの百冊』リスト」が全校生に配布されました。清泉らしく、カトリック関係の本が5冊、「戦争と平和」に関する本が5冊入っています。「放射能」、「食」についても数冊ずつ選ばれており、ユニークだと感じました。百冊の書名を眺めているだけでも世界が広がっていくような気がします。

さて、本校には本好きの先生が沢山いらっしゃいますが、皆さんは「本好きの先生」と聞いて、どの先生を思い浮かべますか。

今日は、私がよく本について話をする先生のことをお話しします。その先生は理科の小笠原先生です。化学の先生です。私はよく小笠原先生と、朝、先生方のロッカールームでお会いします。ある時、先生は片手にお弁当、片手に文庫本をお持ちでした。「先生、何をお読みになっていらっしゃるんですか。」とお聞きしました。先生が見せて下さったのはフランスの哲学者、デカルトの『方法序説』でした。「以前、読んだんだけど、もう一度読もうと思って。」とおっしゃいました。またある時は、大阪は釜ヶ崎で活動をなさっているカトリックの司祭、本田哲郎神父様と作家の五木寛之との対談集『聖書と歎異抄』を持っていらっしゃいました。カトリックへの関心から読んでいるとおっしゃいました。その後、お会いした時は岩波文庫、柳宗悦(むねよし)の『南無阿弥陀仏』をお持ちでした。先ほどの『聖書と歎異抄』を読み、歎異抄に関心を持ち、親鸞に興味を持ったとのことです。

最初にお読みした聖書の言葉、「人はパンだけで生きるものではない。」は、素敵な言葉だと思います。私たちは、音楽、美術、そして読書、様々なもので精神を養います。

今度、小笠原先生と廊下ですれ違ったら是非、「先生、今は何をお読みですか。」と聞いてみて下さい。きっと、うれしそうに本のお話をして下さると思います。

それでは、良い夏休みをお過ごしください。

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