長野清泉女学院中学・高等学校 | ひとり一人、花を咲かせる6年間

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清泉メッセージ

No123「レーナ・マリアさんの話し」

2017年02月20日

12301.jpg 皆さんはご存知ですか。明日まで善光寺で長野オリンピック・パラリンピックを記念して五色でライトアップされる灯明まつりを。私は長野オリンピック・パラリンピックというと競技はもちろんですが、イベント会場で歌った女性の澄んだ歌声を思い出します。その女性の名はレーナ・マリアといいます。

彼女について話しをしますと、レーナは1968年、スェーデンのある村の敬虔なクリスチャンの両親のもとで生まれました。しかし赤ちゃんが生まれたすぐに、両親は赤ちゃんを抱けませんでした。そして病室にやって来た医師は次のように話しました。「生まれた赤ちゃんは、両腕がありません。右脚は左脚の半分しかありません。両親の思いを考えるとすぐには赤ちゃんを連れて来られませんでした」。医師は続けて言います、「彼女にふさわしい施設に預けることも考えられます」と。両親は即座に育てようと考えました。両親は腕がなく足の短い娘をレーナ・マリアと名づけて育てはじめました。そして二人でレーナを特別扱いしないで育てることに決めました。

まわりもスェーデン政府も支えましたが、レーナは普通の女の子以上に挑戦者に育ちました。高校生の時は、パラリンピックの水泳で三種目上位入賞を果たしました。毎週通う教会での歌に興味を持つと単身アメリカに留学し、歌を勉強し、ゴスペル歌手として舞台に立ちはじめました。

小さい時は市の職員に貯えられていたレーナは、大人になった今、改造した台所で足で料理をし、改造した車でどこへでも出かけています。レーナの優しいほほ笑みの中には自分の可能性と自分で広げている自信が支えになって輝いています。

私はつい時間がない、才能がない、面白くないと、ないものに目を向けてしまいます。でも私達は授かったものがそれぞれ違います。皆さんも授かってないものに目を向けず、授かったものを掘り起こす努力をしてみませんか。四月には新しい学年、新しい教室、新しい教科書、新しい先生と、いろいろな可能性を見つけ出すチャンスです。ある時は顕微鏡よりも細かく分析し、ある時は望遠鏡よりももっと遠くに視線をとばしてみたら、四月には変身した自分にあるかもしれません。四月、変身した皆さんに会えるのを楽しみにしています。

(2月18日、放送朝礼より。
写真出典:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784264031369)

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